履歴書で学校名変更があったら?卒業時の名前を書く正しい手順

母校の名前が変わったとき、履歴書をすべて今の校名で書き直す必要はありません。卒業後の改称なら入学・卒業とも当時の名前、在学中の改称なら入学時と卒業時の正式名称をそれぞれ確かめて書くと、経歴を時系列で伝えられます。

ただし、学校の統合や学部の再編では、全員の所属が同時に変わるとは限りません。卒業した学校・課程と、いま証明書を発行する学校を分けて確認することが大切です。

社畜状態の忙しさの中で転職書類を整えるときも、先に変更時期と自分の所属を確かめておけば迷いを減らせます。ここでは、入学・卒業の記載例から、統合・廃校時の確認先まで整理します。

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目次

履歴書で学校名変更に直面した時の正しい対処法

机に向かい、ペンで応募書類を書く人の手元

当時の正式名称と変更時期を確認する

基本は、自分が入学した学校と卒業した学校を、当時の正式名称で示すことです。「卒業時の名前を書く」という説明は、卒業後に母校の名前だけが変わったケースでは分かりやすい目安になります。在学中に所属校名が変わった場合まで、入学行を一律に卒業時の名前へ置き換えるという意味ではありません。

ハローワークの応募書類の作成資料(3ページ)でも、学校名などは正式名称で書き、名称が変わっている場合には当時の名称に現名称を付記する方法が示されています。まずは、次のどの状況に当たるかを確認しましょう。

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状況入学行卒業行・確認すること
卒業後に単純な改称入学当時の旧校名卒業当時の旧校名。必要に応じて現校名を補足
在学中に自分の所属校名が改称入学当時の旧校名卒業時に自分が所属した新校名
学校の統合・学部の再編入学した学校・学部名自分の学籍が移ったか、旧組織で卒業したかを確認
卒業後に廃校入学当時の校名卒業当時の校名。証明書の申請先は別に確認

これは一般的な履歴書を整理するための考え方です。企業指定の様式で「卒業時の名称で記載」などの指示がある場合や、学校から個別の記載案内が出ている場合は、その指示を優先してください。

卒業後の改称は旧校名を残す

卒業してから学校が改称された場合、自分の入学・卒業という過去の事実は変わりません。入学行にも卒業行にも当時の学校名を書き、現在の学校名が分かると確認しやすい場合に「(現:〇〇大学)」と補足します。

以下は架空の大学名・年月による記載例です。青葉大学を2018年に卒業し、2022年に青葉未来大学へ単純に改称した場合を想定しています。

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年月学歴
20144青葉大学 経済学部 経済学科 入学
20183青葉大学 経済学部 経済学科 卒業(現:青葉未来大学)

上の例では、同じ補足を繰り返さないよう卒業行に現名称を添えています。補足の位置や回数を一律の決まりと考える必要はありません。学校名の欄と備考欄が分かれている様式なら、旧校名を学校名欄、改称の説明を備考欄へ置く方法もあります。

実例として、東京都立大学は大学概要で2020年4月1日の首都大学東京からの名称変更を案内しています。また、名称変更に関する学生向け説明資料では、2019年度までの卒業・修了者の卒業大学名は首都大学東京のままで、履歴書に現名称を補足できると説明されています。このように、母校の公式案内を確かめると判断しやすくなります。

在学中の改称は入学と卒業を分ける

在学中に自分の所属校の正式名称が変わった場合は、入学行に旧校名、卒業行に卒業時の校名を書きます。入学行へ現校名を補足するか、改称した年月を別の行へ入れると、学校を移ったのではなく名称が変わったことを伝えられます。

次は架空の例です。2017年に青葉大学へ入学し、2019年4月に青葉未来大学へ改称、2021年に新校名で卒業したとします。学部・学科名には変更がない想定です。

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年月学歴
20174青葉大学 経済学部 経済学科 入学(現:青葉未来大学)
20213青葉未来大学 経済学部 経済学科 卒業

名称変更の経緯を特に明確にするなら、入学と卒業の間へ「2019年4月 青葉未来大学に校名変更」と一行添える方法もあります。名前が変わっただけなら、実際にはしていない「転入学」「編入学」を追加しないようにしましょう。

東京都立大学キャリア支援課の就職活動・インターンシップ書類への校名記載案内にも、名称変更後の書類では入学行に旧名と現名を併記し、卒業・修了見込みの行に変更後の名称を使う例があります。ただし、卒業前なら「卒業」と確定させず、応募時点の状況と提出先の指定に合わせて「卒業見込み」などを記入してください。

統合や廃校では卒業校を取り違えない

統合・合併は単純な改称と分けて考えます。新しい学校が開校しても、在学生は旧校に在籍したまま卒業する場合があります。統合後の学校名が見つかっただけで、自分もその学校の卒業生だと判断しないことがポイントです。

学校の沿革、統合時の在学生向け案内、卒業証書を確認し、自分の卒業校がどこだったかを確かめます。旧校で卒業したなら旧校名を残し、補足が必要な場合は、確認できた関係に合わせて「〇年に△△学校と統合」などと書きます。統合と改称のどちらだったか不明なら、現校名を自己判断で付けず学校へ確認しましょう。

卒業後に廃校となった場合も、学歴欄には実際に卒業した当時の校名を記載します。閉校した年月や理由まで学歴欄に詳しく書く必要は通常ありません。廃校したことと、卒業証明書を申請できるかどうかは別の問題です。

例えば大阪府の閉校した府立高校の証明書案内では、発行業務を引き継いだ学校へ申請する仕組みを案内しています。所在地の教育委員会や設置者の公式サイトで、母校の証明書を引き継いだ窓口を探してください。引継ぎ先の名前を自分の卒業校名に置き換える必要はありません。

学部・学科は自分の所属名を確かめる

学部や学科が再編されても、既存の学生は卒業まで元の学部・学科に在籍することがあります。例えば、福井工業大学の在学生向け案内では、在学生が卒業するまで旧組織と新組織が共存すると説明されています。大学の現在の学部一覧を、そのまま自分の学歴へ写さないようにしましょう。確認したいのは、新しい学部ができた年だけでなく、自分の学籍上の所属も変更されたかどうかです。

卒業後の名称変更なら当時の学部・学科名を残します。在学中に正式な所属名も変わったと確認できた場合は、入学時と卒業時を分けて記載します。名称変更ではなく転部・転科をした場合は、その事実が分かる記載が必要です。

「現:〇〇学部」と添えるのは、公式の沿革などで新旧の対応関係を確認できた場合に限ります。複数の学科が統合・分割されていて対応が曖昧なら、無理に現名称を付けず、当時の所属名を正確に示す方が伝わりやすいです。

履歴書の学校名変更で迷うケースと提出前の確認

オフィスで応募書類に目を通して内容を確認する人

短大から四年制への移行は分けて書く

短期大学の卒業後に、同じ系列で四年制大学が開設された場合も、自分の学歴は短期大学卒業のままです。現在の四年制大学名だけに置き換えたり、短期大学の「短期」を省いたりすると、卒業した課程が伝わりません。

例えば、架空の「青葉短期大学 生活学科」を卒業した人なら、卒業行は「青葉短期大学 生活学科 卒業」です。学校の再編を補足するときも、四年制大学を卒業したと読める書き方を避けます。学校から記載方法の案内がなければ、まずは当時の短期大学名をそのまま記入しましょう。

自分自身がその後に大学へ編入し卒業した場合は、短大の卒業と大学への編入学・卒業を別々の行で示します。学校側の四年制化と、自分が四年制の課程を修了したことは区別してください。同様に、専門学校から大学などへの移行でも、実際に修了した学校・課程を基準にします。

専門学校の改称も正式名称を優先する

専門学校でも基本の判断は同じです。卒業後の改称なら卒業当時の名称、在学中に自分の所属校名も変わったなら各時点の名称を使います。卒業証書や学校の公式沿革で、学校名と学科・コース名を確認してください。

広告上の愛称、グループ全体のブランド名、校舎の通称は、学籍上の学校名と一致するとは限りません。似た名前の学校があっても、住所やキャンパス名を全員が必ず追記するというルールではありません。正式な校名にキャンパス名が含まれる場合や、提出先から指定がある場合に、その名称を記載します。

校名変更と同時に運営法人や校舎も変わっていて判断しにくいときは、卒業証明書の担当窓口へ確認しましょう。「〇年度に〇〇学科を卒業した者ですが、履歴書の学校名は卒業当時の〇〇専門学校でよいですか」と、卒業年と学科を添えると確認事項が伝わります。

証明書の発行元と卒業校名を分ける

卒業証書が手元にある場合は、卒業した学校・学部・学科の正式名称を確認する材料になります。一方、現在取り寄せる卒業証明書は、新名称の学校や引継ぎ先が発行することもあります。用紙の見出しや発行者名だけで、学歴欄を書き換えないようにしてください。

見るのは、証明書の本文にある「どの学校・課程を、いつ卒業したか」という部分と、改称・統合に関する注記です。発行元の現在名と証明対象の旧校名が異なっていても、関係が説明されていれば直ちに誤りというわけではありません。表記だけでは読み取れなければ、発行窓口へ確認します。

  • 卒業証書などで当時の学校・学部・学科名を確認する
  • 学校の公式沿革で改称・統合した年月と内容を調べる
  • 在学生への変更適用や自分の所属が不明なら教務・証明書窓口へ聞く
  • 提出先独自の様式に迷う場合は採用担当者へ記載方法を確認する

応募先から求められていない証明書を、校名確認のためだけに必ず取り寄せるという意味ではありません。まずは手元の資料と公式案内を確認し、必要な証明書の種類・発行時期・提出期限は募集要項で確かめましょう。

欄が狭いときや面接では短く補足する

長い新旧校名が一行に収まらないときは、正式名称を無理に略すより、補足を次の行や備考欄へ分けます。学校名・学部学科名・入学または卒業の区分が読めることを優先しましょう。文字を極端に小さくしたり、現名称の説明だけで何行も使ったりする必要はありません。

Web応募で学校名を一覧から選ぶ形式なら、旧校名、現校名、「その他」や自由記入欄の順に利用できる項目を確認します。現校名しか選べない場合は、補足欄に卒業当時の名称を添えられるかを調べ、説明欄がなければ提出先へ確認してください。選択欄の都合で、卒業した課程まで変えて入力しないようにします。

面接で名前の違いを聞かれたときは、「私の卒業時は〇〇大学で、卒業後に△△大学へ名称変更されています」のように、時期と事実を簡潔に伝えれば十分です。在学中の改称なら、「入学時は〇〇大学、卒業時は△△大学でした」と答え、統合の場合は確認できた範囲の経緯を説明します。

校名の表記差だけで採否が決まると考えて、不安を大きくする必要はありません。提出後に間違いへ気づいた場合は、応募先の連絡方法に従い、訂正箇所を伝えます。学歴の確認が済んだら、職務経歴も準備する方は職務経歴書に書く内容と履歴書との違いを確認すると、書類ごとの役割を整理できます。

PR:応募書類や仕事探しについて相談先も検討したい方は、ウズキャリの案内で、現在の対象者と支援内容をご確認ください。校名の正式な確認先は、学校の教務・証明書担当窓口です。

履歴書の学校名変更は時系列で整理する

卒業後の改称なら、入学・卒業の旧校名を残して現名称を必要に応じて補足します。在学中の改称なら、自分に適用された正式名称を確かめ、入学時と卒業時を分けて書きます。「現在の学校名」だけを基準にしないことが、迷わず記入するための出発点です。

統合・廃校・学部再編では、卒業校や所属が実際に変わったのか、証明書の発行先だけが変わったのかを確認してください。短大卒を四年制大卒へ置き換えず、自分が学んだ学校・課程を正確に示します。変更の経緯が分からない箇所は、推測で埋めず公式窓口へ確認してから提出しましょう。

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